生存者バイアスとは
当社の高度なバックテスト環境の一つである「入れ替え式ユニバース」を使用したバックテストでは、システムトレードを構築している上で陥りやすい問題である「生存者バイアス」を回避するために作られています。ここではこの「生存者バイアス」について、売買対象銘柄群(投資ユニバース)を選ぶ際のことを例にご説明します。
投資ユニバースの選定と「生存者バイアス」は、密接な関わりがあります。例えば、投資ユニバースとして500銘柄を選ぶ(以下「カブロボ500」といいます)際のことを考えます。この500銘柄はどのように選べばよいのでしょうか? 一つのアイディアとして、現在(仮に2008年とします)の東証一部時価総額上位をカブロボ500とする、といった方法が考えられますが、バックテストを行う際にこのカブロボ500を用いる場合には、注意すべき点があります。
2008年の時価総額上位を選んでいるということは、
- 少なくとも過去から2008年の間に上場廃止になるリスクを避けられた銘柄であること
- 2008年にある程度大きな会社になっている銘柄であること
があらかじめ分かった上で選定してしまっていることになります。つまり、過去において未来の情報を使用している為に、この場合はバックテストにおいてプラスのバイアスがかかることになり、バックテスト結果が良くなりがちです。このような現象を「生存者バイアス」と呼んでいます。
